【2023年11月】非化石証書入札結果と動向をわかりやすく解説
2023年11月に行われた2回目の非化石証書オークションの入札結果と市場動向を詳しく解説します。
記事では、JEPXの最新データを元に、入札結果や市場の変動に焦点を当て、需要家にとって重要なポイントを紹介します。
再エネ市場の進展と共に、非化石証書もますます注目を集めています。
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2023年11月度の非化石証書入札結果
2023年11月の非化石証書入札では、8,759,781,217 kWhの約定量があり、前年同月比で約2倍以上に増加しました。
さらに、11月時点で昨年度合計を上回る約定量となり、市場の成熟度が急速に向上していることを示唆しています。※
これにより、2023年度の合計約定量は昨年の2倍以上に成長する勢いがあり、これは非化石証書取引市場の拡大が進んでいる兆候と言えるでしょう。
※【2022年度合計約定量と2023年11月度時点の約定量の対比】
対象年度 | 合計約定量(kWh) |
2022年(8,11,2,5月) | 16,316,227,326 |
2023年(8,11月) | 17,265,266,384 |
出典:JEPX 非化石価値取引
JEPX会員数の増加と市場参入者の多様性
入札結果だけでなく、注目されるのはJEPX会員数の増加です。11月に増えた企業を見ると、小売電力事業者にとどまらず、一般事業者や仲介事業者の登録数も増加しています。
これは再エネメニューだけでなく、非化石証書を通じた再エネ化が進んでいる可能性が高まっています。
企業が再生可能エネルギーを導入する際に、非化石証書を積極的に活用する動きが活発化していることを示唆しています。
市場の変動と柔軟な戦略の必要性
一方で、売り入札総量の変動には注意が必要です。
今回の売り入札総量は53,966,348,920 kWhで、これに対する約定割合は16.2%です。
市場は成長しているものの、月によって購入が影響を受けやすい状況です。
今後の予測と提言
現時点では市場にはまだ余裕があり、2024年2月度も0.4円で購入可能と予測されます。
市場の成熟度が高まりながらも、需要家にとって有利な条件が続く可能性がありますが、同時に売り入札総量の変動も考慮する必要があります。
需要家はこれらのポイントを慎重に観察し、戦略を適切に立てる必要があります。
まとめ
2023年11月度の非化石証書入札結果は、昨年度を上回る好結果となりました。
価格の安定性や環境への貢献度などから、今後も非化石証書の需要は高まり続けると予測されます。
市場の成熟度が高まりつつある中、需要家は市場のトレンドに敏感に対応し、非化石証書を有効活用することが求められます。
ホールエナジーは、非化石証書取引市場が解放された2021年11月より、いち早く代行事業をスタートさせました。
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参考資料
JEPX 一般社団法人 日本卸電力取引所 非化石価値取引
ホールエナジー 【徹底解説】非化石証書とは?価格や購入方法、トラッキングなどについてわかりやすく解説