メガソーラーとは1,000kW以上の発電量を持つ太陽光発電所|環境破壊などのデメリットや投資するメリットを解説

2024.07.31
ESGSDGs再生可能エネルギー太陽光発電

メガソーラーは、太陽光パネルを大規模に設置し、太陽光を利用して電力を生成する再生可能エネルギーシステムです。

この記事では、メガソーラーの導入を検討している企業の方に向け、メガソーラーのメリットやデメリット・注意点についてご紹介していきます。
メガソーラーが環境破壊につながると言われる理由についても理解した上で、メガソーラーに投資するべきか判断しましょう。

  カーボンニュートラルへ向けた、

企業が取るべき具体的アクションとは?

メガソーラーとは

メガソーラーは、大規模な太陽光発電所のことです。
太陽光パネルを用いて太陽光エネルギーを収集し、それを電力に変換する設備で、主に電力会社や一般のエネルギー消費者へ電力を供給するために使用されます。
広大な敷地に多数の太陽光パネルを設置することで、大規模な電力生産が実現できます。

メガソーラーの利点には、エネルギー源が再生可能エネルギーであること、二酸化炭素の排出量削減、持続可能なエネルギー源であることがあげられます。

一方で、広大な土地を利用することから環境への影響が懸念されることも事実ですが、多くの国や地域でメガソーラープロジェクトが増加しており、クリーンエネルギーの生産とエネルギーの供給源の多様化に貢献しています。

【環境破壊につながる?】メガソーラーのデメリット・問題点

メガソーラーは、地球温暖化やSDGs対策として急速に増加した一方で、デメリットや問題点も指摘されています。 メガソーラーのデメリット・問題点について見ていきましょう。

工事が適切でなければ環境破壊の原因になる

メガソーラーの工事が不適切であった場合、環境破壊のリスクが高まります。

パネルの設置に伴って大規模な土地を利用するため、環境や生態系への影響が懸念されます。また、水冷却などで水資源を使用するため、水源への負荷が増え、水不足の問題も発生する可能性があります。

さらに、太陽光パネルの廃棄物処理や景観への影響も課題と言えるでしょう。

これらの問題を適切に管理し、環境への負担を最小限に抑えつつ、再生可能エネルギーの利用を促進するために、厳格な環境アセスメントと環境保護対策を行うことが重要です。

地域住民とのトラブルになる

メガソーラーの建設に際して、地域住民とのトラブルが起こることがあります。

騒音、光害、景観の変化などが主な要因です。施設の運用によって周辺住民に騒音や不快感をもたらす場合、トラブルの原因となりかねません。

また、メガソーラー用地として広大な土地を占有する音による景観の変化が、地域住民の不満へとつながり、対立を生むこともあります。周辺住民との適切なコミュニケーションと配慮が必要で、地域社会との協力や調整が重要と言えるでしょう。

初期費用や維持管理費用が高い

メガソーラーのデメリットの一つは、初期費用および維持管理費用が高いことです。
太陽光発電所を建設するためには、ソーラーパネルや設備の購入・設置に多額の資金が必要です。
また、発電所の定期的な保守点検や修理、施設の安全対策などの維持管理費用もかさむため、長期的なコストがかかります。
これにより、収益を上回る費用がかさみ、運用の収益性に影響を及ぼす可能性があります。 初期費用や維持管理費用を踏まえ、適切な資金調達や経費管理が必要です。

メガソーラーのメリット

問題点があると言われる一方で、メガソーラーには多くのメリットがあることも事実です。
2050年のカーボンニュートラルを実現させるために、太陽光発電は重要な役割を担っており、国としても太陽光発電に対してさまざまな優遇を行っています。
メガソーラーのメリットについても、把握しておきましょう。

FIT・FIP制度により売電収入が得られる

メガソーラーの大きなメリットの一つは、FIT制度やFIP制度により売電収入が得られる点です。
これらの制度は再生可能エネルギーの普及を促進するために導入されたもので、太陽光発電などで生成される電力を固定価格で電力会社に売却できる仕組みです。このシステムによって、メガソーラー発電所の所有者は、安定的な収入を確保することができます。
長期間にわたる電力供給契約を結ぶことにより、投資を迅速に回収することができ、その後は売電収益を利益としてあげることができます。

使っていない土地を有効活用できる

メガソーラーによって、未利用の土地を有効活用できることもメリットと言えます。

多くの地域で利用されていない広大な土地があるため、これらの土地にメガソーラーを設置します。これにより、農地や未開発地を電力生産に活用することができ、土地資源を有効活用することが可能です。

さらに、太陽光発電システムは地域社会に持続可能な雇用を提供し、地域経済にも貢献します。
同時に、土地のオーナーは土地賃貸料や売電収入を受け取ることができ、追加の収入源として利用することもできます。
メガソーラーは使われていない土地の有効な再活用と、経済的利益をもたらすことが期待されています。

企業のイメージアップにつながる

メガソーラーの設置は、企業や団体のイメージ向上につながります。
再生可能エネルギーの導入は、環境への取り組みを示す象徴として広く認識されており、企業の姿勢をアピールするツールの一つとも言えるでしょう。
消費者や投資家に対して明確なメッセージとして発信することで、企業のイメージを向上させ、新規顧客の獲得や投資へとつながる可能性があります。

また、企業内部でも従業員の意識改革へとつながり、環境への意識を高めたり、環境問題へ取り組んでいるという実感を持つことができたりします。
メガソーラーの設置は、長期的なイメージ向上に寄与する重要な要素です。

税制優遇措置を受けられる

メガソーラーの設置には、税制優遇措置が適用されます。
これには、主に「グリーン投資減税」と「環境・エネルギー対策資金」の2つの要素が含まれます。

グリーン投資減税では、再生可能エネルギー設備への投資に対して減税控除が適用され、メガソーラーの設置コストが軽減されます。また、環境・エネルギー対策資金は、エネルギー効率向上や環境への貢献を促進するために設けられたもので、メガソーラープロジェクトに対して助成金が提供されることがあります。

これらの税制優遇措置は、メガソーラーを導入する事業者にとっては大きな後押しになるものであり、再生可能エネルギーの普及において重要な役割を持ち、他にも、環境への貢献を評価しエネルギー政策の目標を達成するための支援が行われています。
具体的な措置や適用条件は地域によって異なるため、事業者は十分に情報収集を行い、対象となるように計画を立てることが重要です。

まとめ

メガソーラーを設置することで、持続可能なエネルギーである太陽光をエネルギー源として、電力供給を行うことが可能です。一見、環境に優しいツールのように思えますが、設置や管理をする上で環境破壊につながる可能性も指摘されています。
導入から運用という長いスパンで、環境面、コスト面などについて十分検討し、導入を考えましょう。

弊社、ホールエナジーでは、電力と再エネに特化したコンサルティング会社として、再エネの導入やカーボンニュートラル実現のサポートを得意としています。
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参考資料

資源エネルギー庁 再エネを日本の主力エネルギーに!「FIP制度」が2022年4月スタート

グリラボ  メガソーラーとは?

Spaceship Earth メガソーラーは環境破壊につながる?問題点・課題と企業の導入事例