地球温暖化の影響|現状と原因、各国の対策も解説
地球温暖化とは、地球全体の平均気温が上昇してしまう現象のことです。
影響は世界全体に及び、深刻化することが予測され、懸念されています。
そこで、この記事では地球温暖化の影響、現状や原因、さらには世界各国がどのような対策を行っているのかをご紹介していきます。
企業のサスティナビリティ推進担当者、SDGs担当者、カーボンニュートラル推進担当者の方などは、ぜひ参考にしてみてください。
カーボンニュートラルへ向けた、
企業が取るべき具体的アクションとは?
地球温暖化とは
地球温暖化とは、人間の活動により排出された二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により、地球全体の平均気温が上昇する現象のことです。
海水の膨張や海面の上昇、気候変動による異常気象や災害、生態系や生活環境への影響が懸念されています。
地球温暖化の原因
地球温暖化の原因は、温室効果ガスの増加です。
温室効果ガスとは二酸化炭素やメタンなど、さまざまなガスの総称で、太陽の熱を閉じ込めて地表を温める働きを持っています。
特に20世紀以降、産業活動が活発になったことで、大量の温室効果ガスが排出されるようになりました。
その結果、熱が地表に溜まりすぎて気温が上昇してしまい、地球温暖化が深刻な問題となっています。
地球規模の地球温暖化の影響
地球規模で問題となっている地球温暖化ですが、どのような影響を及ぼしているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
気温の上昇
温室効果ガスが増加することで、地表の温度が上がります。
世界的に昔と比べて平均気温が高くなっており、ほぼ全ての陸地において猛暑日や熱波の増加が確認されています。
海面の上昇
気温の上昇にともない、海水の水温が上昇しています。
その結果、海水が膨張し海面が上昇していることも地球温暖化における影響の一つです。
フィジー諸島共和国、ツバルなど、南太平洋の島国を中心に沿岸侵食が進み、特に高潮の大きな被害によって生活にも大きな影響が出ています。
降水量の変化
地球温暖化により、気候変動が引き起こされており、降水量にも影響が出ています。
大雨や台風、豪雨などの異常気象が増えるだけでなく、その二次災害である洪水や土砂崩れの被害も深刻です。
また、地域によっては降水量や降雪量が少なくなる場所も増えるとされており、水資源が少なくなってしまう可能性も問題視されています。
生態系の変化
急速な気候変動は、野生動物にとっても大きな影響を与えます。
変化に適応できない野生生物は絶滅していくと懸念されており、その生物種は今後さらに増えていくことが予想されています。
中には、新たな生息地を見つけ生き延びる生物種もいますが、難しい生物種もいることが現状です。
森林火災の増加
気温上昇で乾燥化が進むことにより、懸念されるのが森林火災の増加です。
また、火災が増えるだけでなく火災が長期化する危険性もあり、被害が拡大することも考えられます。
森林火災により森林が減少することで、野生動物の生息地が奪われてしまったり、本来であれば森林が吸収していた二酸化炭素が排出されてしまうため、地球温暖化が加速したりする可能性もあります。
暮らしへの地球温暖化の影響
地球温暖化は、私たちの生活にも影響を及ぼします。
どのような変化が起きる可能性があるのか、みていきましょう。
水・食料不足
地球温暖化による気候変動や異常気象によって、これまで育っていた農作物が育たなくなる可能性があります。
さらに、漁業や牧畜にも影響を及ぼし、食糧不足に陥ることも懸念されています。
また、地球温暖化により水資源量が減少し、生活用水を確保することが難しくなる可能性もあります。
健康リスクの増大
健康リスクの増大は、私たちにとって最も大きな問題だと言えるでしょう。
食料の生産量が減ることによる飢餓や栄養不足、大気汚染や異常気象などによる健康被害もすでに出ています。
さらに、熱帯地域に生息する伝染病を媒介する生物の分布が増えてしまい、感染症が広まる恐れもあります。
経済格差の加速
先進国では資金力や技術力があるため、地球温暖化による影響に対応することができますし、さらなる技術革新も期待できます。
一方、発展途上国は資金力も技術力も先進国には劣ります。 変化に対応できず、さらに先進国と発展途上国との経済格差が広がってしまう可能性があります。
日本への地球温暖化の影響
地球温暖化は、日本においてもさまざまな影響を及ぼしており、熱中症による搬送者増加、豪雨の頻発や台風の強大化などを引き起こしています。
さらに農業の収穫量や漁業の漁獲量にも影響が出ており、日本においても地球温暖化にどう対処していくかは大きな課題です。
地球温暖化の予測
気温が上昇したり、強雨が振りやすくなったり、海面が上昇したりすることが懸念されています。
他にも人間や生態系への影響も大きくなると言われており、多くの変化が起きることが予想されています。
各国の地球温暖化対策
加速する地球温暖化に対して、世界規模でさまざまな取り組みが行われています。
各国の地球温暖化対策について、解説していきます。
SDGs
ここ数年、SDGsという言葉を耳にすることが多くなりましたが、これは国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。
2015年に提唱されたもので、2030年までに目標を達成するため、世界各国で取り組みが行われています。
目標は17項目に分けられており、目標13「気候変動に具体的な対策を」という項目が、地球温暖化に関する内容です。
パリ協定
2015年にはパリ協定も合意され、2020年より始動しています。
これは世界共通の長期目標のことで、5年ごとに状況を把握する仕組みです。
世界の気温上昇を2℃以下に抑え、21世紀後半には人間による温室効果ガスの実質的排出をゼロにすることを目標として掲げました。
地球温暖化対策に企業ができること
経済活動で多くの温室効果ガスが排出されています。
現状を改善するために、企業が地球温暖化対策に取り組むことは、必要不可欠です。
企業ができる取り組みについて、ご紹介していきます。
節電する
発電する際、多くの温室効果ガスが排出されるため、電気の使用量を抑えることで地球温暖化の対策になります。
具体的には、エアコンの設定温度を高くする、LED電球に変える、エネルギー効率の高い製品を使用することなどがあげられます。
最適な電力メニューに切り替える
電力メニューの見直しも、地球温暖化対策となります。
具体的には、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した再生可能エネルギーや、再生可能エネルギーの利用を促進するためのFIT制度で買い取られたFIT電気の比率が高い電気を選ぶことがあげられます。電力メニューの見直しはコスト削減にもつながるため、一度検討してみることをおすすめします。
まとめ
地球温暖化の影響、現状や原因、さらには世界各国がどのような対策を行っているのかをご紹介していきました。
このまま温暖化が進むと、自然環境はもちろん私たちの生活にも大きな影響を及ぼします。
企業として対策を行うことは必要となってきますし、消費者や社会的な評価にもつながるでしょう。
ぜひ、企業としてどのような取り組みができるか、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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カーボンニュートラルへ向けた、
企業が取るべき具体的アクションとは?
参考記事
WWFジャパン 地球温暖化が進むとどうなる?その影響は?
国際連合広報センター 気候変動の影響