電気代の削減とCO2排出量の削減をともに実現した 業界大手不動産投資顧問様

2023.05.29
ESGSDGsカーボンニュートラルコスト削減
サービス活用効果
47拠点のコスト削減20%(1億7000万円) CO2排出量10%削減

ESGへの取り組み

現在の日本は環境への意識が急激に高まり、「脱炭素」を掲げた政治ニュース、「ESG」投資に関する経済ニュース、一般的なテレビCMでも「SDG’s」の言葉を目にするほどです。

生活の中でもレジ袋が有料になるなど、影響を感じることも多くなっています。その流れから電力オークションを行う私たちにもESGを意識したご依頼がここ半年で急激に増えました。

2020年の春に依頼してくださった大手不動産投資顧問様(以降Z社)は当時すでに独自に温室効果ガス削減の目標を掲げていらっしゃり、目標達成のため使用電力におけるCO2削減は同社にとって当然の流れでした。

すべての電力のCO2削減を現状以下にすること、また電力料金のコスト削減、この二つがご依頼の主な条件となりました。ご依頼を受けた当時は、CO2削減を条件としたご依頼はそれほど多くなく、コスト削減と同時に実現が可能なのか不確実な部分もありました。再エネを使用したメニューについて電力事業者からヒアリングをした際には、通常メニューよりも2円~1.2円前後単価が高くなるという事を聞いていたためです。

電力オークションの結果

電力オークションは、実際のご契約内容や使用状況を基に各社からお見積りいただきます。ご依頼を受けた物件は50を超えており、お見積り結果が今後の方針に与える影響は小さくありませんでした。

結果が心配でしたが、ふたを開けてみると、約10%のコスト削減約20%のCO2排出量削減を実現することができました。ご依頼物件のうち、そのほとんどでご希望に沿った結果を出すことができ、最安値となった電力会社様も5社前後とバランスよくわかれました。内訳としては太陽光発電設備を保有する会社、水力発電所と契約している会社、非化石証書の調達に強い会社などです。

特別割引の壁

ただ一つ問題がありました。Z社は全国に多くのビルを所有されており、ほぼすべての物件がフロア数が多く規模の大きいものでした。そのため、ほとんどのビルのご契約にはかなり有利な割引が付与されていたのです。特別割引は契約満了時期に近づくにつれ高くなっていく仕組みです。

それにより、電力会社各社がかなりよい条件が出たものの、いくら計算をしても違約金を下回る削減額は出すことができませんでした。

供給時期の調整

そこで、事情をお話しし電力会社各社に現契約の満了後にお見積り条件で供給いただけないか打診をおこないました。物件数も多かったためすぐにはお答えが出ず、電力会社内でも議論となったそうで、結果をやきもきしながら待っていたことを思い出します。

結果、供給期間も融通していただき、お見積り条件通りに希望の期間に供給していただくこととなりました。依頼をした電力会社様にとっても初めてのことだとお話されていました。

さらに一部の電力会社様は、供給開始が先になる場合には再度お見積り、さらに下がる場合はその条件で供給をとご提案してくださいました。

各社が同一の目標に向かい、成し遂げた結果であるように思っています。

Z社の新たなる取り組み

現在Z社ではさらに環境価値を高めるため、100%の再エネ使用だけでなくアディショナル(追加性)の面から再エネ発電、自己託送も視野にいれ今後の方向性を検討されています。
末長いお付き合いの中で、時代に合ったさまざまなサポートができればと思っています。

さいごに

弊社ホールエナジーでは、電力コスト削減はもちろん、カーボンニュートラルの実現に向けた、再エネ調達方法(環境配慮プランの選定)についても、お手伝いさせていただいております。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。誠心誠意対応させて頂きます。