知っておきたい電力調達の基礎知識(2)燃料費調整制度
2020.11.10
用語解説
燃料費調整制度とは
火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。
原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき算出された平均燃料価格と基準燃料価格との比較による差分にもとづき算定されます。
新電力では、電力会社からの切り替えにより電気料金が削減されたことを明確にするため、燃料費調整額は、該当エリアの電力会社と同じ料金とすることが一般的です。ただし、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」と異なり、法により単価が定まっている訳ではないため、独自の燃料費調整単価を設定する新電力もあります。
燃料費調整単価は、火力発電で使う燃料の輸入価格の変動分を調整するため毎月算出されます。電気料金の燃料費調整額は、【燃料費調整単価×使用電力量(kWh)】により算出されます。
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