カーボンニュートラル実現に向けて、企業が取り組むべきこととは?
(こちらの記事は主に企業様向けの内容となっております)※3分程度で読めます。
はじめに
地球環境に対する世界の注目は、年々強くなっています。
菅総理大臣は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」に挑戦し、脱炭素社会の実現を目指すための取り組みを進めることを宣言しました。
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ところで、最近耳にする機会が増えた「脱炭素」や「カーボンニュートラル」というワード。
「難しくてよくわからない」
「興味はあるものの、コストがかかりそう」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、環境と電力について、大きく2つのテーマでお話させて頂きます。
①これからは、環境への投資が企業価値を高める
②電力会社の選び方次第では、今より電気代を下げることも可能である
この記事を読み終わる頃に、皆様が少しでも環境や電力に興味を持っていただけますと幸いです。
これからは、環境への投資が企業価値を高める
今世界では「ESG投資」が広がりを見せています。ESGとは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(統治)」の頭文字を取ったものです。
実は、ESG投資は、欧米などで広く浸透しており2018年時点で世界の投資額の33.4%を占めています。ESG投資では、業績が良くても環境に配慮しておらず、社会貢献をしていないとみなされた企業は評価されません。そのため、企業は投資家に評価されるためにも、環境への取り組みを強める必要があるのです。
つまり、環境へお金をかけることは、未来への投資ともいえるでしょう。世界が環境問題へ舵を切っているのは明らかであり、この流れはますます加速すると考えられます。
では、電力を使う皆様はどのような取り組みができるのでしょうか。その一つとして、環境に配慮した電力プランを使うことが挙げられます。
具体的には
a 小売電気事業者とグリーン電力(やCO2フリープラン)等環境価値のある電力プランを契約
b FIT電気(FIT再エネ電源を活用)にグリーン電力証書、 J-クレジット、トラッキング付非化石証書等を組み合わせる
c 通常電源(電源の取決めなし)にグリーン電力証書、J-クレジット、トラッキング付非化石証書等を組み合わせる
などがあります。これらはすべてCO2の排出量を削減することにつながります。
また、bとcに関しては、予算に応じてCO2削減のパーセンテージを調整することができます。いきなり100%は難しくても、まずは50%だけという選択も。「脱炭素社会」「カーボンニュートラル」の実現に向け、段階的な取り組みもご検討頂けます。
補足ですが、これはたくさんの電力を使う大企業に限った話ではなく、中小企業にとっても重要です。大企業が取引先や業務提携先を選ぶ際、環境への取り組みを行っているかどうかが選ばれる基準になることもあるそうです。早め早めに環境問題に取り組むことで、自社の価値を高めることができ、そして、何よりも地球に貢献することができるのです。
カーボンニュートラル実現には「再エネの調達」が重要
「再エネには興味はあるけど、難しくて後回しにしてしまう」という声を聞くことがあります。日々お忙しい中、企業のご担当者様が一から再エネについて調べるのは、すごく時間がかかってしまうものです。
ですが、日本は「2050年カーボンニュートラル」に向けて前に進んでいます。いずれ取り組む必要があることもまた事実なのです。
まずは環境問題に興味を持つことから始めてみませんか?
電力会社の選び方次第では、今より電気代を下げることも可能である
環境に配慮した電力プランは、通常プランよりも料金が高くなる傾向にあります。
例えばA電力という電力会社があったとします。
A電力の通常プランとA電力の環境に配慮したプランを比較すると、ほぼ100%の確率で環境プランのほうが高くなってしまいます。
ですが、B電力も比較対象に入れるとどうでしょう?
実は、A電力の通常プランよりもB電力の環境に配慮したプランのほうが安くなるというケースがあります。
※イメージ
A電力通常プラン<A電力環境配慮プラン
A電力通常プラン>B電力環境配慮プラン
環境価値のある電力を使いながら、コスト削減も実現できると嬉しいですよね。
各社、電気料金を下げるために、電源調達方法の組み合わせを常に見直しされています。
環境に配慮したプランは、コストがかかるというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、安くなる可能性もございます。この機会に契約している電力会社を一度見直してみることをおすすめいたします。
弊社ホールエナジーでは、電力コスト削減はもちろん、カーボンニュートラルの実現に向けた、再エネ調達方法(環境配慮プランの選定)についても、お手伝いさせて頂きます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。誠心誠意対応させて頂きます。